今回はWeb3.0について解説していきます。
常日頃から新しい情報を集めている皆さんであれば、最近”Web3.0”という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
私自身もその一人です。
初めは「Web3.0ってのが流行ってるな」というくらいでしたが、少し調べてみたところ「面白い技術だ!」と感じたのが、今回解説しようと思ったきっかけになります。
ただ、Web3.0を調べていく中で感じたのが「難しい言葉が多すぎてよくわからない、、」というのが率直な感想でした。
ブロックチェーン・NFT・ソーシャルトークン・DeFi など横文字多い
「やばい、このままでは今後発展していくであろう技術を理解してできずに置いてかれる」
ということでできる限りわかりやすく解説していきます。
皆様と一緒にWeb3.0の理解を深めていき、この新しい技術を楽しめればと思いますので、何卒よろしくお願いします。
Web3.0とは?
直近よく耳にするWeb3.0。
新しいWebの在り方として注目されており、ビットコインやイーサリウム・NFTなどの技術を理解するのにあたって重要な概念になります(それぞれの単語に関しても、これから記事にしていきます)。
では早速Web3.0について解説していきますが、その前にWebのこれまでの変化についてお伝えします。
Webの変化を知っておくとWeb3.0の理解がスムーズになると思います。
Web1.0
Web〇〇の後ろについている数字はwebがどういう形態であったかを指し示しており、その数字が変わるごとに、webのあり方が変化していると考えてください。
Web1.0は一方通行に「受け取る」・「読む」時代です。
だいたい1991年から2004年ごろのインターネットに該当します。
Web1.0の時代ではWeb上で発信する人は限られており、私たちユーザーは受信者としてインターネットを利用していた一方通行な状態です。
例えば、WEBでニュースサイトの記事を読んだり・調べたりと、主に受け取ったり、読むことが主な用途として用いられていました。
Web2.0
Web2.0は「読む」に加えて「書く」「作る」といった双方向に情報を受発信する時代です。
だいたい2005年~2021年が該当します。
この時代ではTwitterやInstagram、YouTube、TikTokなどのSNSが盛んになり、自分でコンテンツを作成して発信することができるようになりました。
インターネットはただ情報を受け取るだけのものではなく、ユーザー自身がコンテンツを作成し、自ら発信する相互方向的な役割へと変化しました。
Web2.0の問題
そうした今も中心となっているWeb2.0ですが、色々と問題点が浮上してきます。
- プラットフォーマーの市場独占
- プライバシーや個人情報の問題
- コンテンツの所有権
それぞれ解説します。
プラットフォーマーの市場独占
プラットフォーマーとは、サービスを提供する利用する際にその土台を提供している会社のことを指します。
例えばGoogleやMeta(旧Facebook)がプラットフォーマーの例として挙げられます。
どちらも普段から利用している人も多いと思います。GoogleはGoogle検索やYouTubeなど、MetaはFacebookやInstagramなど、すでに私たちの日常に欠かせないものとなっています。
他にもLINEやYahoo!もプラットフォーマーに該当します。
こうしたプラットフォーマーは一度使われはじめ人気が出ると、雪だるま式に利用するユーザーの人数が増えていきます。
そうして影響力がどんどん大きくなると、プラットフォーマーである会社の影響力も増していきます。
確かに使いやすくて便利なのですが、みんなが同じ会社のサービスを使うように1つの会社に依存してしまうと、困ったことが起こってしまいます。
極端な例でいうと「いきなり利用料を1000円とります!」「新しく作ったルールを守らない人はアカウントを停止します!」という命令に従わざるを得なってしまいます(通常、競合するサービスがあるので、ここまで極端なことをしたらユーザーが離れてしまうのでこんなことはないと思いますが)。
またプライバシーや個人情報の問題にも繋がってきます。
プライバシーや個人情報の問題
多くの人が使っているサービスには多くの個人情報が集まります。
私たちがSNSを見ているときに流れる広告も、普段私たちが閲覧しているサイトや動画を元に「この人にこの広告を見せたら買ってくれそうだな」と流れており、それも個人情報を利用した1つのテクノロジーです。
また、そうした集められた個人情報が何に使われているか、私たちが全てを知るのは難しいのが現状です。
さらに、直近だと2021年4月にFacebookから5億人を超えるユーザーの個人情報(氏名や電話番号など)が流出したのがニュースになったように、利用者が一箇所に集中することで、プライバシー保護がそのサービスの会社に依存してしまったり、サイバー攻撃にも狙われやすくなり個人情報が流出してしまうリスクが高くなったり、といったリスクが出てきてしまいます。 (とはいえ5億人ってすごい数字ですね)
コンテンツの所有権
ここには2つの問題があります。
1.プラットフォームに依存
例えばYoutubeに動画をたくさんアップしてもYoutubeのサービスが終わってしまったら、その動画は一気に消えてしまいます。
また動画をあげても、YouTubeがダメ!といったら、その動画は投稿することができません。
といった具合に私たちユーザーが作るコンテンツもそのプラットフォームのルールに従った上で発信しており、それに従わざるを得ない状況となっています。
国単位としての規制もあり、中国のSNS規制は有名かと思います。
Web2.0は私たち誰もが発信もできますが、そうしたプラットフォームのルールや国の規制に則らざるを得ないのが現状です。
2.コピーが簡単にできてしまう
インターネットのデジタルの世界だとコピーを簡単に作成することができます。
最近だと漫画をスキャンしてアップロードし違法公開を行なっていた漫画村や、イラストレーターのトレース問題などが有名ですね。
SNSでも漫画の一部を使用していたりなど、コンテンツをコピーして、簡単に公開できる状態になっています。
そうした中で、「私がこの画像の持ち主だ!」と根拠なく叫んでも、誰かに信じてもらうのは難しいのが現状です。
さて、そこで登場してきたのがWeb3.0になります。
Web3.0
Web3.0は「読む」「書く」に加えて「所有する」が組み合わさった分散型のWebの在り方です。
2021年に生まれた新しい考え方です(イーサリウムという暗号資産の共同創設者のキャビンウッドが作成)。
簡単に表現すると「Web3.0は誰もが発信者であり、受信者であり、みんなで管理してこう」という考え方です。
これまではサービスを提供するプラットフォーマー様や国が中心となってしましたが、先ほお話ししたWeb2.0の問題点を解決し、1つに集中しない在り方が、Web3.0になります。
つまり、Web3.0では利用するユーザーがみんなで少しずつ情報を分けて持ちつつ、互いに情報を補完しあうことをします。
その結果、特定の組織に依存することもなく(プラットフォーマーの市場独占の解決)、サイバー攻撃なども受けにくく(プライバシーや個人情報の保護※他にもウォレットという技術がありますが、別の記事にて解説します)、コンテンツの所有権を表明できたり(最近有名なNFTもその1つ)するようになりました。
そのWeb3.0を作り上げており、重要なキーワードとなるのが”ブロックチェーン“や”暗号資産“という技術になってくるのですが、それはまた別の記事にてお伝えできればと思います。
Web3.0まとめ
それでは最後にまとめになります。
- Web1.0:一方通行・「読む」・ニュース、WEB記事など
- Web2.0:双方向・「読む」「書く」・SNSなど
- Web3.0:分散型・「読む」「書く」「所有する」・暗号資産、NFTなど
Web上にあるものが、必ずしも全てがWeb3.0に替わるわけではありません。
Web2.0の時代も「ニュース記事を読む」といったWeb1.0のあり方を内包していたように、SNSなども残りつつ、Web3.0のあり方によって、より便利になっていく点があるという認識が良いかと思います。
では「どういう風に利用されていくのか」「Web3.0にも課題の課題はあるんじゃない」ということもきになるかと思いますが、こちらも後々記事にしていきます。
新しい技術が出てきたときに、うわべだけで知ったつもりにならずに、しっかり理解をすることで、正しく判断して利用することが大切だと考えています。
自分も文系であり、実際に作成・運用しているエンジニアではないため、理解が浅くなってしまう箇所もあると思いますが、今後も一緒に学んでいけたら嬉しいです。